上方舞 夏の会のご報告

秋も深まり、黄色や朱色に染まった街路樹が目を楽しませてくれる心地よい季節になりました。

さて今回は、今年の夏に開催いたしました若佐紀先生主催の『上方舞 夏の会』のご報告です。

今年の夏は自然災害が頻発し、気持ちが休まることのない夏だったと思います。

そんな中でもほんのひと時、舞台に立たせて頂ける環境に感謝の気持ちを感じた会になりました。

 

今回は地唄『ままの川』を舞わせて頂きました。

思いのままにはいかない遊女の切ない心を、川の流れに例えた唄になっています。

これまでも何度か舞台で披露させて頂いておりますが、毎回違った印象を感じます。

ままの川

 

 

門下生の辻優佳さんも地唄『花の旅』で出演してくれました。

花の旅

 

 

おまけですが、先日お茶席で亭主をさせて頂いた時の写真です。

拙すぎる亭主で、サポートして頂いてばかり・・・。

先生と先輩の優しさに胸がいっぱいになりました。

若隼紀

 


秋のイタリア(昨年の話題)

今年の夏は地震や豪雨に翻弄され、台風21号でも多くの方が怖い経験をされたのではないでしょうか。

先日の台風24号は大阪をわずかにそれて通過してくれたおかげで難を逃れることが出来ました。

とは言え大きな被害が出ている地域もありましたので、お困りになられている方が沢山居られるものと思います。

自然に対する緊張状態はこれからも続くのでしょうが、一時も早い復旧を願うばかりです。

 

 

 

さて、今日ご紹介する話題も前回に引き続き、一年近く前の話題です。

 

昨年の10月、イタリアのヴェネチィア大学さまからお誘いを頂き、初めて国外での公演を経験させて頂きました。

ボローニャ、ローマ、ヴェネツィアを周り、上方舞を紹介するという交流事業の一環です。

その時の様子をご報告させて頂きます。

 

 

1、ボローニャ:ラ・ソッフィッタ劇場

 

最初にお伺いしたボローニャはイタリアの北部の都市。

関西空港から乗り継ぎ時間を含めて約17時間程でボローニャ空港に到着しました。

ドバイ

 

 

到着日の夕方に少し時間がありましたので市街を案内していただきました。

中世から変わらない景色を残す街並みは、先人に対する尊敬と感謝の現れのように感じました。

若隼紀ボローニャ

 

 

街の中にある斜塔。

ボローニャ

 

 

ラ・ソッフィッタ劇場はボローニャ大学の舞台芸術コースが所有する劇場です。

撮影を忘れてしまったので、大学のホームページから。

 

朝、劇場に到着してから夕方の開演まで準備の時間はあっという間。

僕が日本から持っていた変圧器が故障してしまい、停電騒ぎを起こすなどハプニングもありましたが公演は滞りなく終了。

心配だったお客様も沢山お越し頂けました。

不慣れな私たちに対し、何から何までお気を使ってくださったボローニャ大学職員の皆様に感謝の気持ちが絶えません。

とても素晴らしい街で素敵な方々に出会えた2日間でした。

 

 

 

2、ローマ:日本文化会館

 

ボローニャでの舞台の翌朝、鉄道でローマへ移動。

到着後すぐに滞在先で担当者の方と合流し、会場となる日本文化会館に向かいました。

施設全体は寝殿造りの特徴を多く取り入れられ、素晴らしい日本庭園も有する施設でした。

 

文化会館のホームページより

日本文化会館

 

 

夕刻の街

ローマ

 

 

ホテルの向かいの小さな花屋

若隼紀

 

 

会場の日本文化会館へ

wakahayaki

 

 

舞台には屏風もあり、控え室の『竹の間』には障子が張られていますので、

窓を開けなければローマにいることを忘れてしまいます。

ローマ日本文化会館鐘ヶ岬

 

2回目という事もあり、準備にも多少の余裕が感じられました。

公演自体も無事に終了。

多くのお客様にお越しいただき、日本文化に対する関心の深さを感じました。

日本文化会館の皆様からの温かいご支援に心から感謝いたしております。

 

 

 

3、ヴェネツィア:ゴルドーニ劇場

 

公演と移動を繰り返し、あっという間に前半が終了。

翌朝、鉄道でイタリア北部の都市ヴェネツィアへ移動しました。

街の中は、車はもちろんバイクも自転車も乗り入れは禁止。

移動はボートと徒歩。時間がゆっくりと過ぎて行くような気がいたしました。

 

街の中心を流れる運河の眺め。舞台の緊張もしばし忘れることが出来ました。

若隼紀

 

 

運河に面した玄関

ヴェネツィア

 

 

ワークショップやデモンストレーションもさせて頂きました。

学生さんや舞台関係者の方々との忘れられない楽しいひと時。

若隼紀ゴルドーニ劇場

 

 

 

ヴェネツィア大学では、卒業資格をもらった学生さん達があちこちでお祝いをしていました。

ヴェネチィア大学

 

 

 

ゴルドーニ劇場の玄関前

ヴェネチア

 

 

柔らかい雰囲気の場内

若隼紀ゴルドーニ劇場

 

 

ヴェネツィア大学の皆様と記念写真。

若隼紀

 

約12日間の交流事業もこの日で最後。

イタリアの豊かな歴史と文化に触れ、

しなやかで温かい心を持った方々に沢山お会いすることが出来ました。

 

 

上方舞のお稽古をしていなければ、こんな経験は僕の人生には無かったと思います。

今回の旅の企画を主催してくださったヴェネツィア大学と各機関の皆様、

ご関係・ご協力頂いた方々とこの素晴らしいご縁に心から深く感謝を申し上げます。

また、お家元の友五郎先生と師匠の若佐紀先生からのご指導の賜物とも思っております。

 

 

イタリアでお逢いした皆様、いつまでもお元気で。

またいつかお目にかかれますように。

有難うございました。

wakahayaki


日本芸能道中シリーズ(昨年の話題)

大阪北部での地震から二週間ほどが経ちました。

被災地域の皆様と犠牲になられた方とご遺族様に対する物質的かつ精神的なケアが急がれるなか、各地で震度4以上の地震が相次いで発生しているとの事。余震の不安も残ったままですが、まずは被災地域の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 

さて今回は、ちょうど一年ほど前の話題です。

若佐紀先生のご出演のお話ですが、掲載しても大丈夫とのご承諾を頂いておりますので、是非ご覧ください。

 

昨年の平成29年7月、師匠である若佐紀先生が石川県立音楽堂にて地唄『道中双六』を舞われました。

こちらは、文化庁による活性事業の一環で行われている『日本芸能道中』シリーズの第3段として催された企画です。

 

人間国宝の野村万作先生や清元梅光先生もご出演で素晴らしい企画でした。

若佐紀先生

 

僕も当日の朝、金沢行のサンダーバードに乗り込み応援に向かいました。

当日は、大雨の影響で東京からの大型バスが2台も会場に到着ができなかったほどでした。

金沢

 

しかし、先生の『道中双六』は軽快な雰囲気で大きな雨雲も吹き飛ばす勢い。

地唄『道中双六』は京都から江戸までの双六遊びを題材に、各地の名所や名物を紹介する旅の手引書のような内容です。

さながら東海道の宿場町を巡る旅をしたような気持になりました。

見ごたえのある先生の舞台には、客席から惜しみない拍手が送られていました。

 

 

楽屋での先生

山村若佐紀先生

この日、深い紺色の衣装を選ばれた先生。

選ばれた理由について、『長い道中で着物が汚れても目立たなくて済むかと思ったの』とにっこり微笑まれました。

 

次の舞台も楽しみにしております。


山村若佐紀 上方舞の会(昨年の話題)

昨年の話題ですが、平成29年8月に国立文楽劇場にて山村若佐紀・上方舞の会『師籍60年記の会』が催されました。

若佐紀先生の門人としては3年に一度の大イベントで、先生も弟子の私たちも額に汗してお稽古を重ねて当日を迎えました。

特別ゲストにはご宗家の山村友五郎先生にお越しいただき、後見としてご子息の若先生と侃先生のお二人にもお越しいただきましたので、とても華やいだ雰囲気に包まれていたように感じました。

 

頂いた曲は、谷崎潤一郎作の『春琴抄』を地唄にした同名の楽曲で、振付は若佐紀先生の作品です。先生の振付は春琴が抱いている心の葛藤と共に、目に障害を持つ方々を深く理解した作舞になっていることが稽古をする度に伝わってまいりました。

春琴抄

 

 

 

地方には菊原光治先生、菊寺智子先生と菊萌文子先生。尺八に谷保範先生。

心に響く優しい音色は、やはり春琴のモデルとされる菊原初子先生と共にお過ごしになられていた先生方ゆえのものなのでしょうか。とにかく感動的な演奏は春琴の心そのものでした。

春琴抄

 

ご指導くださった若佐紀先生をはじめアドバイスを頂いた先生方、お越しくださった皆様に心より感謝を申し上げます。

また舞う機会を頂けたらと思う印象的な作品でした。

 

玉出教室の門下生。塩田美子さんにも地唄『小簾の戸』でご出演頂きました。

小簾の戸

 

楽屋にて

若隼紀若隼紀

 


笹の露 舞踊協会関西支部の会

先日、日本舞踊協会関西支部の『舞踊の会』に出演させて頂いた時の写真を頂きましたのでご報告させて頂きます。

今回は大変光栄なことに、師匠である若佐紀先生と舞台をご一緒させて頂く事が出来ました。

ご指導くださった先生方と応援くださった皆様に心から御礼申し上げます。

 

若佐紀先生を中心に、弟子の筆頭である若悠紀先輩と共に舞った地唄『笹の露』。

『笹の露』の笹とはお酒の事を意味します。

お酒の徳を称える内容で、「酒が無ければただの人」なんて言う面白い歌詞が出てまいります。

硬い雰囲気にならないようにと、先生は冗談を言いながら毎回楽しい雰囲気でご指導くださいました。

笹の露

 

 

先輩の柔らかい雰囲気を見習いながらお酒を頂きます。

笹の露

 

笹の露

 

本番を終えて楽屋の廊下で記念撮影。

先生と並んで写真を撮って頂く機会って実はそんなにありません。

忘れずにお願い出来て良かったです。

若佐紀先生

 

最後の一枚は、、、

写真屋さんがこんな瞬間を写真に収めてくださいました。

有難うございます。

笹の露

 



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